不眠にヨガが効くのはどうして?

2021.02.03 ストレスケア

ヨガを始めた多くの人が実感する効果の一つが、「夜にぐっすりと眠れるようになった。」というもの。それは同時に、不眠で悩んでいる人が意外に多いということを示しています。
今回の記事では、ヨガが不眠解消に効果がある理由と、熟睡するためのヨガのポーズをご紹介いたします。

 

不眠は現代病

「眠れない」ことで悩んでいる人は、意外に世の中にたくさんいるものです。調査によると、大人の20% が不眠に悩み、15%の人が日中の眠気に悩み、5%以上の人が睡眠薬を常用しているとのことです。

そして最も不眠に悩む世代は、働き盛りの40歳代から 50歳代のビジネスパーソンです。つまり、仕事や家事などのストレスが、働き盛り世代の睡眠に悪影響を与えている可能性が考えられます。

人間の体内には「自律神経」という、血液や酸素を体内に巡らせる働きを担う神経があります。この神経は、人間の意思でコントロールできる神経ではありません。そしてこの「自律神経」は「交感神経」と「副交感神経」の2種類に分類されます。

「交感神経」は日中に活動するための神経で、「副交感神経」は夜に体を休めるための神経です。人間の体は過剰にストレスを感じると、交感神経の働きが活発になります。ストレスが24時間かかるようになると、人間の体も交感神経が24時間はたらくようになり、体を休ませるための「副交感神経」の動きが鈍くなります。

その結果、ストレスにより夜眠れない、という現象が起こりやすくなります。つまり、不眠を解消するには「交感神経」を抑え、「副交感神経」のはたらきを強くする必要があるのです。

 

不眠解消とヨガの関係とは

しかし、前述のように、「自律神経」は人間の意思でコントロールできるものではありません。ではどのようにしたら、「副交感神経」を夜に適切に働かせることができるようになるのでしょうか。

その解決法の一つが、ヨガで取り入れられている「呼吸法」です。どのような流派であっても、ヨガをしている間は基本的に「深く、ゆっくり」と呼吸をすることが求められます。この「深く、ゆっくり」の呼吸法は、「副交感神経」のはたらきを呼び起こしやすく、また人間の心身がリラックスしやすい呼吸法なのです。

またヨガのポーズをゆっくりとした呼吸を取り入れながら行うことで、体の筋肉がストレッチされ、酸素が体の隅々に行き渡ります。その結果、体が温まり、眠りにつきやすくなるという効果もあります。

 

よく眠れるようになるヨガのポーズ

布団に入る前にすると、深く眠ることができるようになるポーズを3種類ご紹介いたします。

鋤(すき)のポーズ
・仰向けに寝転び両膝を立てます。手のひらは両方とも床につけましょう
・下腹を軽く引き締め、両手で床を押しながら、両足のつま先を天井へ持ち上げます。
・そのままお尻を持ち上げ、両足のつま先を頭の上の床につけた後、膝を伸ばします。
・そのまま5呼吸キープします。
・ゆっくりと足を元の位置に戻します。

ワニのポーズ
・仰向けに寝転び、右膝を抱えます。伸ばしている左足はリラックスさせてください。
・右膝を左に倒して、右手と顔を右方向へむけます。
・このまま10呼吸キープします。
・右足をもとに戻します。
・左足側も同じように行います。

屍のポーズ
・床に仰向けに寝転び、両足を肩幅に広げ、両手の手のひらを上に向けます。
・前身の力を抜いてリラックスしながら、目を閉じてゆっくりと腹式呼吸します。
・しばらくたったら、呼吸も意識せず、ひたすらリラックスしましょう。

なお、お布団に入ったあとで屍のポーズをすると、リラックスした状態のまま、眠りに入ることができるので大変おすすめです。

 

よく眠って、幸せな朝を迎えましょう

人間の3大欲求の一つを占める睡眠。大げさに言えば、「眠れない」ということは生命の危機に関わることでもあるのです。
ヨガを取り入れることで呼吸が深くなり、同時にヨガのポーズをとることで体をストレッチされて温まりやすくなります。そうすると眠りやすくなるので、不眠も解消されやすくなるでしょう。
ちなみに、夜のヨガタイムは、寝る前の1時間くらい前までに設定することをおすすめいたします。体と心が心地よくリラックスして、眠りにつくことができますよ。

 

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