巣ごもりで溜まるストレス、ヨガとピラティスで解消

2021.01.13 ストレスケア

コロナ禍で懸念されるストレスの蓄積

新型コロナウイルスの感染拡大で外出する機会が減少し、ストレスを感じる日々が続いていませんか?いつ収束するのかさえ不明で、不安に襲われることも。放置しておくと、体の不調、さらにはうつ病などにつながる恐れがあります。そうなる前に対策が必要です。

ストレスに対するヨガの効果

ストレス解消やうつ症状の改善におすすめなのが、ヨガとピラティス。どちらも国内外の多数の研究によって、抗うつ、ストレス・不安の解消、睡眠の質の向上といった作用が確認されています。

ジョギングなどの有酸素運動がストレス解消やうつ症状の改善に効果的と言われていますが、ヨガとピラティスにも同様の効果が期待できます。

ヨガがストレスや不安の解消に効果があるのは、なぜでしょうか。ヨガを行うと、脳内のGABAという物質が増加します。GABAには抗ストレス作用や抗不安作用があり、脳内のGABAが増加することで、ストレスや不安が軽減すると考えられています。

また、ストレスがかかると、交感神経の働きとコルチゾール(ストレスホルモン)の分泌が強まりますが、ヨガを行うことによってこれらを抑制。同時に、副交感神経の働きが活発化し、リラックスした状態になり、ストレスが軽減すると考えられています。

そうしたメカニズム(作用機序)の解明とともに、さまざまな効果が多数の研究によって報告されています。

一例を挙げると、高齢者の精神面に、ヨガがどのような影響を与えるかを評価したメタ分析があります。メタ分析は、関連する研究論文を集め、統合して評価する手法。もっとも信頼性の高い研究方法と言われています。このメタ分析の結果、ヨガを行うことで、60歳以上の人の生活の質と精神面の両方に、「小~中程度」の改善をもたらしたと結論づけています。

 

ピラティスによる睡眠の質の向上、ストレス・不安の解消

ピラティスを行うと、体幹部の深層筋(インナーマッスル)が鍛えられます。インナーマッスルは、バランスや姿勢を保つときに使われる筋肉。これを鍛えることにより、スムーズな動作や正しい姿勢を保つことにつながります。

ピラティスには、睡眠の質の改善や、不安、うつ病、倦怠感に対する効果もあることが報告されています。

その一例として、スペインで行われた試験を紹介しましょう。60歳以上の閉経後の女性(110人)を対象に、ピラティスを12週間実施したグループと、実施しないグループに分けて、睡眠の質、不安、うつ病、倦怠感への影響を調べました。その結果、睡眠の質と倦怠感については、ピラティスの実施後に有意な改善を確認。うつ病と不安については、グループ間で統計的な差異が観察されました。

試験結果から、12週間のピラティスの実施は、睡眠の質、不安、うつ病、倦怠感に対し、有益な効果が期待できると報告されています。

なぜ、ピラティスがメンタルの安定に働きかけるのでしょうか。ヨガが腹式呼吸によって副交感神経の働きを促すのに対し、ピラティスは胸式呼吸によって交感神経を活性化します。深い呼吸を行うことによって、交感神経と副交感神経の作用のバランスを整え、自律神経を安定させているのです。

また、ピラティスを行うときには、インナーマッスルや骨に気持ちを集中させます。これは「マインドフルネス瞑想」と呼ばれるもので、体の奥にある筋肉や小さな骨にまで意識を向けてエクササイズを行うことにより、精神の安定や集中力の向上といった効果が得られます。さらに、インナーマッスルや骨にまで気持ちを向けることで、脳も活性化されるのです。

スポーツが苦手な人や高齢者にもおすすめ

ピラティスもヨガも、スポーツジムで行うマッチョな体になるための運動と異なり、身体と精神をコントロールするエクササイズ方法。スポーツが苦手な人や高齢者も問題なく、楽しく続けられます。

新型コロナ禍のなかでもストレスを解消して、健康な毎日を送るために、ヨガやピラティスを取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

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