マインドフルネスは、うつや不安障害など精神の不調への効果が認められている

2021.02.15 マインドフルネス・瞑想

元々マインドフルネスは、仏教瞑想から発展した考え方で、「今、ここ」に意識を向ける方法です。
最近では、企業やスポーツにおけるパフォーマンスの向上やメンタルヘルス、少年院や刑務所における更正のための教育など、幅広い分野で注目を集め、多くの人が実践しています。

また、幅広い分野から注目されているマインドフルネスは、うつ病の患者さんへの治療にも役立てられています。

ここでは、マインドフルネスがうつ症状にどのように役立つのか解説します。

 

マインドフルネスとうつとの関係性

うつ病の患者さんの治療に良く用いられている療法に「マインドフルネス認知療法(MBCT)」があります。「マインドフルネス認知療法( MBCT)」は、シーガル博士、ウィリアムズ博士、ディーズデール博士が開発したうつ病の再発予防プログラムです。

MBCTは、「ネガティブな感情を減らす」、「ポジティブな感情を増幅させる」、「恐怖や不安を和らげる」といった効果が認められており、一次診療でうつの治療や、社会恐怖症、不眠症、不安障害、パニック障害、そして癌患者の治療にも用いられています。

MBCTでは、8回のセッションで構成されていますが、セッションで使われている瞑想法は大きく分けると次のようなものです。

・呼吸瞑想:呼吸に意識を集中
・静座瞑想:呼吸から全身、感覚、音、思考や感情に意識を集中
・ストレッチ瞑想:ストレッチをしながら身体に意識を集中
・生活瞑想:歩く、食べるなど日常の生活動作に意識を集中

セッションの中でこのような実践を通じて、ストレスとの上手な付き合い方を身につけていきます。
マインドフル瞑想は、不安や苦しみ、さまざまな感情や思考に振り回されず、「今、ここ」を大切に、充実した人生を歩むことに役立ちます。

 

マインドフルネスの考え方は、ストレスの軽減に有効

現在うつ病と診断されている人でなくても、「やる気がでない」「気持ちが塞ぎ込んでしまう」など、「うつっぽさ」を実感している人も多いかと思います。

うつ病をはじめとする、不安障害やパニック障害など、精神的不調の大きな原因は、「ストレス」です。

私たちは日常生活を送る中で、さまざまな出来事があり、変えられない過去を悔やんだり、怒ってもみない未来に不安を感じたりなど頭を常に忙しく働かせています。そのため、心が休まることがなく余裕が持てないことで、上手にストレスに対応できなくなってしまいがちです。

そんな「マインドレス」な状態から抜け出すために、マインドフルネスの概念は大いに役立ちます。「今、ここ」に心を留めることで、俯瞰的に物事を捉えることができるようになるので、外部の出来事に振り回されることが少なくなります。

つまり、人の言動や、過去の出来事、これから起こる未来に囚われることなく、「今、この瞬間」を生きられるようになるのです。

 

ヨガ、ピラティスで心をマインドフルネスに

仕事や日常生活でどうしてもストレスは溜まるものですが、心をマインドフルネスな状態に近づけるために、呼吸に意識を向けながら行う運動を取り入れるのもおすすめです。

ヨガやピラティスは呼吸に重きを置き、身体の細部に集中して取り組むため、マインドフルネスな状態になりやすい運動と言われています。

心身ともに健やかであるために、生活にヨガやピラティスを取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

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